民主党に政権が移行して10日が経った。
 第93代内閣総理大臣に鳩山由紀夫が選出された。


 就任早々に国連総会、G8・G20と出席し、国際社会にも広く認知された。
 国連総会で温室効果ガスの25%削減を発表と一見華々しいが、現実は厳しい。

 藤井裕久財務相が円売り介入に消極的な姿勢を示したことを受け、円は対ドルで一時1ドル=88円台前半まで急伸した。
 日経平均は一時9971円と節目の1万円を割り込み、終値は1万9円52銭となんとか1万円を死守した形だ。

 亀井静香金融相が提唱している中小企業向け融資や個人向け住宅ローンを3年程度猶予する「モラトリアム法案」について与党内でも反発が大きい。
 支払いが猶予されれば、銀行の収益は減る為だ、銀行に資金が回らなければ貸し渋りや貸し剥がしが起き易くなる。結果として不況を煽る可能性もある。

 直嶋正行経済産業相は28日の同省3役会議で、最近の円高進行に伴い、中小企業を含む輸出企業にどのような影響が出ているのか調査するよう事務当局に指示した。
 今更ながらに「円高の影響」を調査って、どうなんだろう?
 与党に経済通がいない証拠なんではないか?

 去年には「経済対策には政権交替」なんて言ってた民主党、出だしで転けた様に見える。
 前回自民党が下野した時(93年)、細川護熙内閣で大蔵大臣だった藤井裕久。「失われた10年」を作った張本人だ。同じ轍を踏みそうで仕方がない。なんでこの人を財務相にしたの?

 首相の鳩山にも、新たな火種が出て来た様です。
鳩山首相側に“一斉献金”、北海道議ら15人
 鳩山首相が代表を務める「民主党北海道第9区総支部」が2008年12月25日、選挙区内の地方議員計15人から総額約264万円の寄付を受けていたことが、北海道選挙管理委員会が29日付で公表した政治資金収支報告書でわかった。


 報告書によると、道議、苫小牧市議、登別市議、新ひだか町議が、それぞれ2万4000~26万4000円を献金していた。同総支部は03~07年にも同じ日付で地方議員から一斉献金を受けており、自民・公明両党が今年7月、寄付の実態などに疑問点があるとして調査していた。

 同総支部の会計責任者は「各支部で集めた寄付を12月に一括処理しているだけで、やましいことはない」としている。

(2009年9月29日00時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090929-OYT1T00006.htm
 故人献金の次は一斉献金だそうです。
 首相なんだからダンマリは出来ないよね?
 説明するよね? それともIOCに行くんで帰ってから説明かな?

 前途多難な様相になってきたし、マスコミもお得意の「与党叩き」を発動しそうですね。
 政権運営は、太陽を沢山食べないと乗り越えられないかな?(笑)