初級・3級教学試験 教学入門 その4
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4.御本尊と受持即観心
御本尊の意義
私たちが拝する御本尊は、あらゆる仏を成仏させる「根源の法」であり、一切衆生の胸中にある「仏種」である南無妙法蓮華経を顕された御本尊です。
「日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意は法華経なり日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし」(1124ページ)と仰せになられているように、御本尊は、根源の妙法である南無妙法蓮華経を体得された日蓮大聖人の御生命を顕されたものなのです。
また大聖人は、御本尊について「法華弘通のはたじるし」(1243ページ)と仰せです。すなわち、御本尊への信を広げていくことが、万人成仏を説く法華経を広めることになり、広宣流布の指標になるのです。
受持即観心
「観心本尊抄」には「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う」(246ページ)と述べられています。
このように、大聖人の仏法においては、南無妙法蓮華経の御本尊を受持することが、そのまま成仏の根本の原因の修行、すなわち観心となります。このことを「受持即観心」といい、御本尊を「観心の本尊」と言います。
私たちにとっての「受持」とは、御本尊を信じ、唱題に励むことです。
また、この「唱題」も、ただ自分で行ずるだけでなく、人にも勧め唱えさせていく自行化他にわたる唱題でなければならないと大聖人は仰せです。