04/12/17: 常時より「緊急時」対応の仕組み必要
軽度者に必要なサービス
天井の電球取り替えなど多い身体機能外の問題
東京都社会福祉協議会(若林統治事務局長)はこのほど、要支援・要介護1の軽度者の生活実態と必要としているサービス内容を把握するため、高齢者本人に対して直接アンケート調査を行った結果をまとめた。日常の掃除はできても電球の取り替えが困難だったり、重い荷物を伴う買い物になると不便を感じているなど、普段は多くのケアを必要としていないものの何かあった時にすぐに対応してくれるサービスを必要としている特徴が分かった。既存の介護保険サービスが定期的・継続的なパターンで提供されていることとのギャップを指摘し、日頃の見守りと緊急時対応を両輪とした、柔軟にサービスを提供できる仕組みが必要だとしている。
調査は、今年七月末に社会保障審議会介護保険部会で制度見直しに関する意見書がまとめられ、要支援1や要介護1の軽度者に対して「新予防給付」が創設される見通しが示されたことを受けて実施。八月に会員である都内の在宅介護支援センターや居宅介護事業者に協力を依頼し、要支援・要介護1の認定者と、認定は受けていないが要支援・要介護1に該当すると考えられる高齢者合わせて二九九五人に調査票を配布。一三九二人から回答を得た(回収率四六・五%)。
回答者の半数以上がすでに八○歳を超えており、一人暮らしを含め高齢者のみの世帯が七割近くを占める。要介護認定を受けていない人も全体の一割強いた。要支援・要介護1の認定割合はほぼ半々だ。
日常生活上で不便に感じていることについて掃除や買い物、外出、近所付き合いなどカテゴリー別に計四六項目の選択肢を設定したところ、「掃除」と「買い物・食事」に関するカテゴリーを選んだ高齢者がともに九割と最も多かった。さらに、この二つについて選択割合が多かった項目を見てみると、「掃除」では「手の届きにくい高いところの掃除」が七一・九%と最も多く、「大掃除」や「電球の取り替え」「布団干し」が六割を超えて続く。同様に「買い物・食事」では「大きな荷物や重い荷物になる買い物」が七三・一%を占めていた。
シルバー新報12月3日号より抜粋
01:14:00
天井の電球取り替えなど多い身体機能外の問題
東京都社会福祉協議会(若林統治事務局長)はこのほど、要支援・要介護1の軽度者の生活実態と必要としているサービス内容を把握するため、高齢者本人に対して直接アンケート調査を行った結果をまとめた。日常の掃除はできても電球の取り替えが困難だったり、重い荷物を伴う買い物になると不便を感じているなど、普段は多くのケアを必要としていないものの何かあった時にすぐに対応してくれるサービスを必要としている特徴が分かった。既存の介護保険サービスが定期的・継続的なパターンで提供されていることとのギャップを指摘し、日頃の見守りと緊急時対応を両輪とした、柔軟にサービスを提供できる仕組みが必要だとしている。
調査は、今年七月末に社会保障審議会介護保険部会で制度見直しに関する意見書がまとめられ、要支援1や要介護1の軽度者に対して「新予防給付」が創設される見通しが示されたことを受けて実施。八月に会員である都内の在宅介護支援センターや居宅介護事業者に協力を依頼し、要支援・要介護1の認定者と、認定は受けていないが要支援・要介護1に該当すると考えられる高齢者合わせて二九九五人に調査票を配布。一三九二人から回答を得た(回収率四六・五%)。
回答者の半数以上がすでに八○歳を超えており、一人暮らしを含め高齢者のみの世帯が七割近くを占める。要介護認定を受けていない人も全体の一割強いた。要支援・要介護1の認定割合はほぼ半々だ。
日常生活上で不便に感じていることについて掃除や買い物、外出、近所付き合いなどカテゴリー別に計四六項目の選択肢を設定したところ、「掃除」と「買い物・食事」に関するカテゴリーを選んだ高齢者がともに九割と最も多かった。さらに、この二つについて選択割合が多かった項目を見てみると、「掃除」では「手の届きにくい高いところの掃除」が七一・九%と最も多く、「大掃除」や「電球の取り替え」「布団干し」が六割を超えて続く。同様に「買い物・食事」では「大きな荷物や重い荷物になる買い物」が七三・一%を占めていた。
シルバー新報12月3日号より抜粋
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