もう一度見直そう安全の基本

安全とは?
・私たちが日常生活している環境の中で、たとえば家庭でも会社への通勤途上でも、働いている職場においても、身に危険が近寄らないことを言います。

災害には、
     1.交通災害
     2.家庭内災害
     3.業務上災害
     4.自然災害
とありますがココでは業務上災害について見ていきます。

・災害は毎日全国のどこでも起きています。災害発生により『ケガ』や『尊い生命』を失ってしまう数多くの人がいます。
『災害』は、個人はもとより、家族にも非常に大きな不幸をもたらすばかりでなく会社にも大きな損失を与え、さらに働く仲間・上司にも大変迷惑をかける結果となります

なぜ災害はどうして起きるのか?

・災害は『人』と『物』とが接触して起きる事が多いのです。それは、人の面での不安全行為行動、物に面での不安全状態によるものといえます。災害を起こさないポイントは、お互いに決められた『安全心得』を守る事にあります。

タイトルの1:29:300の法則は、ハインリッヒの法則とも呼ばれています。
 米国の技師ハインリッヒ(H. W. Heinrich)が労働災害の事故を統計学上に調べ、計算した結果出した法則。
 保険会社の経営などに役立てられています。
 それによると1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その裏にはケガはないがヒヤッ(危うく大惨事になる)とした300件の体験があるというものです。

《ハインリッヒの学説》

・災害の原因を分析してみると、そこには必ずいくつかの要因があって発生しています。この事について、ハインリッヒは5つの要因を揚げ、それらの因果関係について次のように言っています。

1.環境の悪条件 (家庭、職場等の心配事)
    ↓
2.個人的欠陥  (知識不足、体調、性格)
    ↓
3.不安全動作  (設備機械、不安全状態、危険な作業、方法)
    ↓
4.事故     (物が当たる、人が転ぶ、物を落とす)
    ↓
5.ケガ     (死亡、負傷)

*災害要因を分析すると、1~4までが連鎖的に働き最後に5の『けが』になり『災害』となっていくことです。

「職場の災害をゼロにしようとするならば、まず、『ヒヤリハット事故』をなくさなければならない」

《人の側面》(あやまち)

・スイッチを入れ間違える。安全装置や、保護具を使わない。このように決めたことを守らないなどで、災害を発生させるケースが非常に多くあります。

正しい仕事をする為に、会社として又職場でも、皆に守ってもらう『決め事』がたくさんあります。これを『作業規律』といいます。

*職場規律を守ることは、あなた自身を守ることです。又みんなを守る事にもなるわけです。
*職場規律の規律は、私達みんなの為のものなのです!

必ず守るように心がけましょう!!

《職場の安全心得》

1.点検・確認・合図

『点検』『確認』『合図』が不十分で、誤ってスイッチを入れ『大事故』を起こした例は少なくありません。『災害』を未然に防ぎ『安全』安全な作業をするには、

安全=(点検+確認+合図)です


『災害』を防止するためには、この3つの要素を私達の日常作業の上で『習慣』して身につけなければなりません。

2.保護具について

保護具は、『ケガ』や疾病から私達の身を守るものです。職場環境や、作業内容によっていろいろな保護具の着用がきめられています。

1.頭の保護にはヘルメット
2.騒音の高い職場では、耳も保護に耳栓
3.溶接作業などは、目を保護する保護めがね
4.手の保護には、手袋
5.足の保護には、安全靴


3.安全な服装

職場には作業に適した安全な正しい服装があります。服装が正しければ、安全でしっかりした作業ができ、動作もきびきびします。安全で能率の良い作業をする為に、作業着は正しくしましょう。



《安全三原則》

『第1整理整頓』
『第2点検整備』
『第3標準作業』

☆『安全三原則』は職場の災害を防ぐ為に、みんなが習慣として身につけるべき事柄です。

1.『整理整頓』

 整理整頓が悪いと生産を遅らせるだけでなく、物につまずいたり捻挫等の災害の原因にもなります。整理整頓というのは単なる片づけや掃除をすることではありません。作業に必要な物と不要な物を区分し、不要な物を処分する事です。それは、必要な物を必要な時に、必要なだけ使うのに役立ちます。

このように、直ぐに取り出しやすいようにしておくのが整理整頓です。

 作業場内の通路等は、どこからでも見通しがきくようにし、品物の入った箱など障害物をはみだして置いてはいけません。物を置く場合の原則は、平行・直角・一方方向に揃える事です。

2.『点検整備』

 私達は日常健康に充分注意し、不幸な病気にかからぬよう気を配っています。それと同様、毎日使用している職場の機械や装置・工具類にも異常な点がないか気を配り、日常点検を必ず実施しましょう。もし異常と思われる事を発見したら、自分で勝手に直さず必ず班長に報告して指示を受けてください。

3.『標準作業』

 標準作業は作業のムリ・ムラ・ムダを省き、職場から不安全行為行動を取り除く基本となるものです。私達みんなが標準作業を正しく理解し、習得し実行されてこそ意義があります。良い標準作業とは、安全に、正しく、早く、楽に、ムリ・ムラ・ムダのない動作に基づいて定められています。

10:00:00