脂溶性ビタミンビタミンA(レチノール,Retinol)



主な働き●目の乾燥感の緩和や夜盲症などに効果。
推奨量*1
(又は目安量*2
750μgRE*6(2500IU*7)
上限量*33000μgRE(10000IU)
成人一日最大薬用量*44000IU
多く含む食品*5いずれも表記は100gあたり。
肝油
バター・有塩バターで1,600IU
牛乳 120IU
チーズ プロセスチーズで850IU
卵 鶏卵で460IU
強化マーガリン ソフトタイプのJIS上級マーガリンで5,500IU
緑黄色野菜 例として、ほうれん草生葉で、2,100IU
レバー 豚レバーで39,000IU
うなぎ 蒲焼で4,500IU
摂取時の注意色の濃い野菜、例えば、人参、ピーマン、ほうれん草、かぼちゃを取る。
ビタミンAは油脂に溶ける性質があるため、油脂を利用して調理したほうが摂取の効率がよい。
また、高温において酸化・分解を受けやすいため、短時間で調理でき、油脂を利用するバター炒めは良い調理法。
欠乏症夜盲症
乾燥眼炎
感染に対する抵抗力の低下
成長不良
骨・歯の発育不良と変形
皮膚や粘膜の角質化
皮膚の異常乾燥、色素沈着。
性腺の変性退行
奇形の発生
過剰症過剰障害
脳圧亢進
四肢の痛み
肝機能障害
激しい頭痛(おもに後頭部)
疲労感
食中毒症状
イシナギ、サメ、マグロ類などの南方魚や鯨の肝臓を食べ過ぎると食中毒として起きる。
中毒症状は食べた後30分~12時間であるが、ほとんどは短時間でおきる。
まず、激しい頭痛がある。嘔吐や発熱を呈すこともある。これは早く回復する。
次に、1~6日後に顔面の皮膚が、はがれ落ち、手足、全身に広がる。
1月ぐらいで全身の皮膚がはがれる。
補給を特に心がけた方がよい人●うす暗い所で物が見えにくい人
●目の乾きが気になる人
●妊婦・授乳婦*8

*1推奨量/ほとんどすべての人々が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量
*2目安量/十分な科学的根拠が得られない場合に、良好な栄養状態を維持するのに十分な量(推奨量を決めるための十分な調査結果がない場合に目安として示された一日の摂取量)
*3上限量/ほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康障害を起すことのない栄養摂取量の最大量( *1 *2 *3 は「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より)
*4「ビタミン主薬製剤製造(輸入)承認基準」より
*5「五訂 日本食品成分表」より
*6RE:レチノール当量
*7IU:国際単位
*8妊娠3ヵ月以内または妊娠を希望する女性は、医師または薬剤師にご相談ください。
(妊娠前3ヵ月から妊娠3ヵ月までの間にビタミンAを1日1万単位以上摂取した妊婦から生まれた児に先天異常の割合が上昇したとの報告があるためです。)



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