食にも、こだわりがある人は多い。
ベジタリアンも、分類が細かくて、大雑把に肉を食べないから蜂蜜牛製品も飲まない。
果ては再生不可能な物は食べない(根野菜や豆など、それを摘んだら次がでてこない物は食べない)まで色々あるそうです。仏教の精進料理は多大に影響を与えてるね。


さて、その健康思想として「自然のまま、ありのままに食す」がありますね。
「人間は猿から進化してきた、自然の中で自然の物を食べていた。
現代の人間は、食材に加工をし添加物を入れて食べている。
本来、取っていない物を摂取している、不健康になるのはその性だ」
ってな具合です。


知人は「野生のサルは暖かい食品を取らない」と言ってお湯やお茶、暖かい料理を取らない。
まぁ、判らなくもないが、行き過ぎな気もする。(笑)
自然派思考もそこまで行くと感服するね。私は実践しないけど…。(笑)

そうなると、今や「自然に」手に入るスーパーなどではなく。通販など手間をかけて「自然食品」を入手する事態になって可笑しな感じがする。

確かに「添加剤」の中でも『ph調整剤』『発色剤』など見栄えだけが目的で不必要な物が取らない方が安全だ。
安息香酸系の添加物は白血病やガンの因子との指摘もある様だ。
残留農薬やポストハーベストなども、キケンと言われているが流通の必要性などで根絶は難しい。
日持ちがしない食品ばかりになるので、「地産地消」が言われる由縁だね。

また、人種?や体質によって食品の吸収具合も違いますね。

日本人は胃腸の特徴として「菜食」傾向が強いそうです。
根野菜など食物繊維が多い食材を消化吸収するのに向いてます。
逆に肉や牛乳乳製品などは不向きです。

牛乳などの乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクトーゼ)を日本人は殆ど、全く持っていません。
欧米人は長年の酪農生活のお蔭で酵素を持っていますので、分解吸収ができるのです。

ほ乳類の乳に含まれる「ラクトフェリン」
人間が牛ラクトフェリンを摂取しても大丈夫か?との答えも、まだ出ていません。

日本人の古来の食事は、雑穀、魚類、豆類、クルミなどの種類ですね。
どれも、食すのに手間が大変に掛かります。
量も多くはありません。

例えば、自分で豆腐を作ろうとすると

1.8~13時間、大豆を水に漬ける。
2.大豆を砕き「呉(ご)」を作る。
3.呉汁を40分煮る。
4.呉汁を布で漉す。
5.75度の豆乳にニガリを入れる
6.型に入れ重しをする。
7.水に晒してニガリを抜く

で、初めて食べられる。
費用も一人前国産大豆で300円は掛かる。

一方スーパーに行ってみれば、安売りで2丁100円なんてのもある。
こりゃ、食がなおざりになるわね(笑)
人に食を施すに三の功徳あり一には命をつぎ二には色をまし三には力を授く(妙密上人御消息P1237)
御書にも「食は命を継いで血色が良くなって力を出す」とある。
とても大事だね。

でも、こう書いてたら健康の秘訣は「時間をかけて腹八分目で食べる」事の様な気がしてきた(笑)