2008/10/24  五重の相対 はじめに

折伏現場での対話中に「仏教なんて、みんな一緒でしょ、何が違うの?」と言われたことはありませんか?
仏教といっても色々あるんですが、大抵の人は知りません。
特に日本人は宗教に対して大雑把+ごった煮なので特殊な宗教観を持っている方が多いように感じます。

年末年始は特にクリスマスに始まり、正月はお年玉で「儒教」初詣で「神道」と大概に宗教を意識せずに儀式をしています。
まぁ、中には商業的なイベントもありますので致し方ないのかもしれません。


仏教を中心とする、一切の思想、宗教の内容のことを「教相(きょうそう)」といいます。
そして、その内容を比較し優劣を判定することを、「教相判釈(きょうそうはんじゃく)」つまり、「教判(きょうはん)」といいます。


日蓮大聖人の教判は、五段階に比較するので、「五重の相対(ごじゅうのそうたい)」といいます。そして、この「五重の相対」は、人本尊開顕の書「開目抄 上」において明かされました。

ですから、「五重の相対」は日蓮仏法の根幹中の根幹であり、とりわけ、末法の御本仏である日蓮大聖人の仏法こそが、一切の思想の中で最も優れた法であることを客観的に判定することができます。

五重とは「内外(ないげ)相対」「大小(だいしょう)相対」「権実(ごんじつ)相対」「本迹(ほんじゃく)相対」「種脱(しゅだつ)相対」の五段階の相対つまり比較の事です。

ちなみに天台大師は五時八教(ごじはっきょう)で教相判釈をし「法華経」が最勝としました。(五時八教は後日勉強しましょう)

次回は内外相対です。