2010/08/06  子宮頚癌ワクチン反対派の皆さん

 薬害はコワイですね。
 良く判らない薬は使いたくないですよね。
 それはとっても良く判ります。
 でも、あなたは陰謀論大好きなんですか?

 煽られて騙されちゃうんでしょうか?


 参院選で、全国的に友好に動いた方がおられるでしょう。
 私の身近では、概ね快く支援を引き受けて頂けたと思います。
 中には逆に断られるだけでなく、批判されたり、似非科学の餌食になった方もおられます。
 ある方が批判されたのが「子宮頸癌ワクチン(サーバリックス)」への批判でした。

 その方曰く「子宮頸癌ワクチンは、危ない、打って死ぬ事もある、拙速に認証されて安全性は怪しい」と言う感じだったらしい。
 暗に公明党への批判もあったようです。

 で、ちょっこし調べて見た。
 子宮頸癌ワクチンへの批判の大元は

 為清勝彦、マイク・アダムス、きくちゆみ、南出喜久治、北田智子、由井寅子(文中敬称略)が確認出来る出所。
 彼らは「陰謀論者」やワクチン反対派の「ホメオパシー(似非科学)支持者」です。

 もう既にネットではantiuiさんが詳細に調べて公開質問をしている。

 為清、マイク・アダムス、きくちらは陰謀ありきで、南出、北田らの「國體護持塾」「日本の子供の未来を・守る会」は民族浄化だ。と言う。
 由井達は自身のホメオパシーと対立する「ワクチン」自体を認めない立場だから論外だ。


 antiuiさんは、彼らが危険性を訴える論拠を対比して反論もしている。
米国FDA(食品医薬品局)が平成15年3月31日の報道機関発表により、「HPV感染と子宮頚がんの発症とは関連性がない」ことを認めた。
 論拠の文書のP8頭で「Most women who become infected with HPV are able to eradicate the virus and suffer no apparent long-term consequences to their health. But a few women develop a persistent infection that can eventually lead to pre-cancerous changes in the cervix.」HPVに感染した女性の多くはウイルスを全滅することが可能であり、長期的に健康に対して明白な影響を受けることはない。しかし、一部の女性は持続的な感染に発展し、それは最終的に子宮頸部の前がん状態につながる。
 とFDAは否定をしていない。
 これは為清、マイク・アダムス、きくち、南出、北田らの陰謀論は論拠を失う事になる。

子宮頚がん予防ワクチンと称するものには、強い副作用を起こすと指摘されているスクワレン(スクアレンsqualene)などが含まれたアジュバントがあり、これが不妊化させる危険のある異物であることから、このワクチンは断種(危険)ワクチンと言える。
 指摘が頓珍漢、そもそもサーバリックスにはスクワレンは使われていない。

 FDAのニュースでも「サーバリックスはアジュバンドAS04を含む。AS04は水酸化アルミニウムとモノホスホリル脂質A(MPL)からなっており、FDAに認可された初のアジュバンドとしてMPLを含むワクチンである。アジュバンドはワクチンに組み込まれ、ワクチン接種を受けた人の免疫反応を増強あるいは指揮する試薬である。」と書いている。
 前提を間違えての批判は戴けない。
 それに「スクワレン」の不妊化の危険性も投薬量を無視しての物。どの様な薬でも大量に投薬すれば「毒」になるのは当たり前です。

このアジュバントはもともとペットの去勢・避妊効果のあるものとして開発されたものとされ、これを人間に投与すると妊娠ができなくなり、以降子供を生みたくとも、一切不妊治療ができない完全永久不妊症となる危険性があるとされる。
 「アジュバント」とは日本語で「免疫賦活剤」。薬物の作用を修飾(増強)するために加えられる試薬の事です。

 アジュバントだけ投与しても薬効はありませんよ。
 例えばインフルエンザワクチンでは、まれに重い副作用(接種者100万人について1-2人のギラン-バレー症候群)が認められるのは事実です。

 しかし、この副作用はアジュバントがなくても起こるもの。
 重い副作用をアジュバントの所為にするのは、論理的ではない。
 まして、「アジュバント」=「不妊薬」と煽る様な論調は如何な物か。

医学上、以下のような問題点もあります。
① 既にワクチン接種が数多く行われている海外で、接種を原因とする死亡例につき、何件も報告があります。
② ワクチンを接種してもデータ上、子宮頚がんになる可能性を全く否定できません。実は、製薬会社の説明書にもそのように載っています。つまり、サーバリックスには「劇薬」の表示がなされ、しかも、その添付文書には、「抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頚癌とその前駆病変の予防効果との相関性については現時点では明確でない。」として、副作用が大きく、病気予防の効果効能を保証できないとしているのです。

③ 学術論文では、若年女性で子宮頚がんと関連のある前がん病変を減らすデータはあっても、子宮頚がんにならない、というデータは全くありません。
④ 既感染の女性からウイルスを除去することはできません。それどころか、ワクチン接種で、既感染の女性にがんを発症させた例が海外で報告されています。

⑤ 5年程度抗体を保持する効果はありますが、それ以上は保障されていません。多大なリスクと費用を払いながら、この程度であります。
 ①は英国の少女が死亡したニュースが事例なんだろうけど「検査の結果、少女は「重大な基礎疾患」を抱えており、ワクチン接種が少女の死を引き起こしたと可能性は「非常に低い」との見方が示された。」ってのはスルーなのかな?
 どの様な薬でもリスクがある。大事なのは選べる事。接種するしないは自由ですよ。
 データでも「ワクチンの安全性は約24000人の女児および女性(そのうち約13000人がサーバリックス接種を受けた)で評価された。サーバリックス接種グループにおいて最も多く報告された副作用は、注射部位疼痛、発赤および腫脹、倦怠感、頭痛、筋痛、関節痛、胃腸障害であった。
サーバリックスは妊婦には適応とされていないが、FDAは製造会社であるGlaxoSmithKline Biologicals社に妊娠が判明する前にワクチン接種した妊婦においてサーバリックスの安全性を評価するため市販後調査を行うよう求めている。妊婦、妊娠している可能性のある女性、ワクチン接種期間に妊娠を計画している女性はサーバリックスを使用するべきではない。」と警告している。

 ②「劇薬」表示は薬事法で定められている。他のワクチンも殆ど「劇薬」だよ。

 それに「ワクチンなんて効果無い、製薬会社は嘘吐きだ」と煽っときながら、その製薬会社の添付文書は信じて「保証出来ないとしている」ってのはありなの?

 それに「抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頸癌とその前駆病変の予防効果との相関性については現時点では明確ではない。」の部分は「免疫原性」の項目だよ。
 「予防効果」の欄では「現在までに1 回目接種後、最長6.4年間(平均追跡期間5.9年)までの予防効果が持続することが確認されている。」と書いてるよ。
 この様に自身に都合の良い所だけ、ピックアップするのは作為的だよね。

 ③④は具体的なデータの提示がないので、「ソースキボン」ですね。
 ワクチンによって罹患したのか、他因子からなのかが証明出来ないよね。
 ⑤もそうなんだけど、この「サーバリックス」が『全て』の子宮頸癌を予防する訳でもなく「万能薬だ」としている訳でもない。

 「HPV-16型及び18型に効果がある」ってだけ。
 産婦人科医のブログで「HPVワクチンの有効性と限界」を紹介しているけど、「予防できる子宮頸がんはHPV16,18型によるものだけてあり, 子宮頸がん全体の6~7割にすぎない」って医師は判ってる。

 毎年数千人が亡くなる子宮頸がん患者を少しでも減らそうってのが、本筋でしょう。

 貴方のお母さん、奥さん、娘さんが、その「数千人」に入った時に納得出来る?
 「ワクチンは民族浄化策だ、ワクチンなんか打ったって子宮頸癌になったんだ」って思える?
 臨床では24,000人からデータを取ってる。
 これが多いのか少ないのかは、門外漢なので判らないが、「陰謀」が入っているデータとは思えない。

 ワクチン自体を否定する人は「種痘」をどの様に考えているのでしょうか?
 天然痘は根絶しましたよ。
 あれもワクチンですよ。

 接種によって薬害があるかも知れません。
 副作用で重篤な状態になるかも知れません。
 しかし、現時点では私には「子宮頸癌ワクチンは危ない」とは思えません。
 「危ない」とするデータが、持ち合わせていないからです。

 接種の費用が5万円だそうです。公費助成があれば、接種するしないの選択肢が増えます。

 ワクチンの認証がなければ助成もありません。
 「接種しない(出来ない)」しか選択肢がありません。
 昔のインフルエンザの集団接種の様に、強制でもない。


 為清~由井は、裏で繋がっている様ですよ。論旨も主張も同じ。
 リンク集を見ると相互してたりと、利害関係が見えそうです。
 片や「陰謀論」で講演し、片や「ホメオパシー」で儲ける。
 たまたま、『標的』が「子宮頸がんワクチンだった」と思えてなりません。

 追記

 国会答弁を示しても、「陰謀だ」と言う人はいるんだろうなぁ。