2009/03/27  ブレイクスルー思考。

元々は1959年G.ナドラー氏(米南カリフォルニア大名誉教授)と日比野省三氏(中京大教授)が考案した概念で、「企画・計画アプローチ Planning and Design Approach」から、ワークデザインの道具へ、人間の目的行動を中心としたアプローチ論となり、「ブレイクスルー思考」の確立となる。

この本は経営学博士、飯田史彦氏のまた少し違う「ブレイクスルー思考」の本である。

ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法 (PHP文庫)
ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法 (PHP文庫)
作者:飯田 史彦
出版社/メーカー:PHP研究所
発売日:
定価:¥ 720 
Amazon価格: 
メディア:文庫


ブレイクスルーするための10プラス1の発想法(目次より)
第1の発想法
楽しく笑え、感動に涙できる方向へ進む
人生で何かの選択に迷った時には、どちらの方向へ進むのが、よりワクワクすることができ、ワハハと笑う機会の多い選択になるだろうか、と考えてみればよい。

第2の発想法
物質主義的観点とスピリチュアルな観点とのバランスを取る
1. 人間の本質は、肉体に宿っている意識体である。
2. 人生は、死・病気・人間関係など、さまざまな試練や経験を通じて学び、成長するための修行の場であり、自分で計画したものである。
3. 宇宙には、因果関係の法則がはたらいている。
4. 人間は、自分の成長のために最適な両親を選んで生まれ、夫婦や家族は、過去の人生でもそうであったように、未来の人生でも、夫婦や家族として身近に生まれ変わる。
5. すべてのことには意味や価値があり、すべての試練は、予定通りに順調な学びの過程である。

第3の発想法
意味が現象に優先すると信じる
自分の正体は、肉体ではなく、そこに宿る意識体である。
人生は自分で計画して生まれてきた。(無条件に信じること)
よって、意味のないことは起きない。

第4の発想法
人生のブラックボックスを活用する
どのように解釈しても、嫌な気分になったり、暗い気分になってしまうような問題は、あえて考えないで意図的に放置しておく。

第5の発想法
「大きな出来事は、すべて予定通り」と信じる
人生は、よいことも悪いことも、偶然の積み重ねである。

第6の発想法
「人との出会いにはすべて意味がある」と信じる

第7の発想法
落胆や恐怖心から自分を解放する
1. 期待しない
2. 期待度を下げる
3. 落胆への耐性を強める

第8の発想法
理想と現実を使い分ける
~しなければならぬの発想と、~するに越したことはないの発想

第9の発想法
二通りのブレイクスルーから選ぶ
1. 場所や相手を替えないままで、自分が成長することによって事態を切り抜ける。
2. 場所や相手を取り替えることによって、再出発する。(危険度は大)

第10の発想法
「自分に解けない問題はない」と信じる

第10プラス1の発想法
自分なりの発想法を持つ

要約
マイナス思考とは、自分の行く手をさえぎる壁(問題)を前にして、絶望する。
現実の悪い面に着目したり、今後の展開についても、悪い方向へ進むだろうと考える。

プラス思考とは、自分の行く手をさえぎる壁(問題)を、なんとかして乗り越えようとする意志を持つ。
現実のよい面に注目したり、今後の展開についても、よい方向へ進むだろうと考える。

ブレイクスルー思考とは、目の前にある壁(問題や障害物)そのものに価値を見出し、すべて「順調な試練」として受け止めることにより、その壁を自分の中に吸収しながら成長をはかり、一見閉じられているかのように見える状況を楽々と突破していくような発想法

一見すると何か馴染みのある発想法ですね(笑)
ちょっとスピリチアル系の話も入ってますが、まぁ言いたい事は判る。

半世紀を経て確率したブレイクスルー思考だが、創価思想はより前により深化した思想を展開している。
ベースになる日蓮仏法はもっと前だ、自分の境涯を考え、業に悩み変毒為薬する仏法はよりドラマチックな人生の指針だ。

2009/03/10  ちょっと変った本

創価学会員の元ライベックス社長、千葉隆氏と批判者&出版元飛鳥新社社長、土井尚道氏との対話が本になった。

池田大作の事
池田大作の事
作者:千葉 隆
出版社/メーカー:飛鳥新社
発売日:
定価:¥ 1,785 
Amazon価格: 
メディア:単行本

ちょっとアレっと思う事もあるが、学会員ならナルホド、そうだよ。と思う事を書いてある。
大体は千葉氏の口述形式で書かれているが、一部分は編集によって違くもなっている。

一会員の私には伺い知れない話しも乗っているし、憶測の部分もある。
例え学会員が書いたと言え、この本の内容を丸々信用は出来ない。

それを踏まえて読むと面白い、ちょっとした折伏現場の様だ。

注文中
アンベードカルの生涯 (光文社新書)
アンベードカルの生涯 (光文社新書)
作者:ダナンジャイ・キール
出版社/メーカー:光文社
発売日:
定価:¥ 1,050 
Amazon価格: 
メディア:新書
創価王道『アンベードカルを宣揚する』と教えて頂いた。
不可蝕民(アウトカースト)の解放に尽力しインドではガンジーより有名です。届くのが楽しみ。