2008/12/25  干支…十干と十二支の組合せ

来年の干支は『牛』です。年賀はがきは出されましたか?
御書にも干支は出て来ます。『弘安三年太歳庚辰十二月』など書かれているのにお気づきですか?

現代の日常会話では干支は十二支が殆どで干支(かんし)を組み合わせた十干十二支(じゅっかんじゅうにし)で言う事はありませんね。

明治以降の元号は天皇一人に付き一つなので判りやすいですが、日蓮大聖人ご在世は一年の内に何度も改号する事もあり、お手紙を出して届く前に改号なんて事も起きえます。
そこで十干十二支を記載します。60年に一度しか同じ十干十二支が来ませんので判りやすいですね。

干支読み干支読み
1甲子きのえ ね31甲午きのえ うま
2乙丑きのと うし32乙未きのと ひつじ
3丙寅ひのえ とら33丙申ひのえ さる
4丁卯ひのと う34丁未ひのと ひつじ
5戊辰つちのえ たつ35戊戌つちのえ いぬ
6己巳つちのと み36己亥つちのと い
7庚午かのえ うま37庚子かのえ ね
8辛未かのと ひつじ38辛丑かのと うし
9壬申みずのえ さる39壬寅みずのえ とら
10癸酉みずのと とり40癸卯みずのと う
11甲戌きのえ いぬ41甲辰きのえ たつ
12乙亥きのと い42乙巳きのと み
13丙子ひのえ ね43丙午ひのえ うま
14丁丑ひのと うし44丁未ひのと ひつじ
15戊寅つちのえ とら45戊申つちのえ さる
16己卯つちのと う46己酉つちのと とり
17庚辰かのえ たつ47庚戌かのえ いぬ
18辛巳かのと み48辛亥かのと い
19壬午みずのえ うま49壬子みずのえ ね
20癸未みずのと ひつじ50癸丑みずのと うし
21甲申きのえ さる51甲寅きのえ とら
22乙酉きのと とり52乙卯きのと う
23丙戌ひのえ いぬ53丙辰ひのえ たつ
24丁亥ひのと い54丁巳ひのと み
25戊子つちのえ ね55戊午つちのえ うま
26己丑つちのと うし56己未つちのと ひつじ
27庚寅かのえ とら57庚申かのえ さる
28辛卯かのと う58辛酉かのと とり
29壬辰みずのえ たつ59壬戌みずのえ いぬ
30癸巳みずのと み60癸亥みずのと い

干支の算出方法
(西暦-3)÷60を計算して、そのあまりが干支の順番となる。
 例:2009年の場合
 (2009-3)÷60=33あまり26
 表の26番目を見ると己丑(つちのと うし)

因みに甲子園球場は甲子の年(1924(大正13)年)に完成したので「甲子園」と名付けられました。


【十干】
十干読み和読み語源
こうきのえ木の兄
おつきのと木の弟
へいひのえ火の兄
ていひのと火の弟
つちのえ土の兄
つちのと土の弟
こうかのえ金の兄
しんかのと金の弟
じんみずのえ水の兄
みずのと水の弟

十干は五行を陰陽に別けた物。

【十二支】
十二支読み和読み動物方角表す時間(大体)
ねずみ午前0時
ちゅううしうし北北東午前2時
いんとらとら東北東午前4時
ぼううさぎ午前6時
しんたつたつ東南東午前8時
へび南南東午前10時
うまうま午後0時
ひつじひつじ南南西午後2時
しんさるさる西南西午後4時
ゆうとりとり西午後6時
じゅついぬいぬ西北西午後8時
がいいのしし北北西午後10時

十二支には動物が割り当ててあるので、覚えやすく現代でも十干に比べて残っていますね。
因みにベトナムやタイでは丑は水牛、卯は猫、未は山羊、亥は豚に変わる。
うさぎ年の人が、ネコ年生まれとか言うと面白いかも…

時間では、よく丑寅勤行とか言いましたよね。
落語などでも「草木も眠る丑三つ時」と言ったりするので馴染みがあります。
昔の日本では、現代の定時法と異なる不定時法が使われていました。
定時法とは1日を24時間に等分割し、時間の長さは季節に依らず一定な現代の時間法です。
一方、不定時法とは、夜明けから日暮れまでの時間を6等分する時間法で、江戸時代以前に使われてきた時間概念です。
日出と共に起き日没と共に寝る昔の生活に根ざした時法ですが、季節により昼夜の長さが変わるので時間の長さが変わってしまいます。

不便なようですが時計のない人にとっては太陽の高さで大体の時刻がわかるので却って便利です。

日蓮大聖人の時代も当然、不定時です。冬の夜は長い。
冬至を向かえ殊更長い夜には、御書を拝読しては如何?(本を読むと即効で寝ちゃう人はご用心w)