2010/10/05 2010年度任用試験「阿仏房御書」
来月28日が試験日ですが、11月は忙しいのが目に見えているので、前倒しに勉強をしておかないと後が大変になりそうですね。
教学勉強の仕方は前回を参照して下さい。
座談会拝読御書「阿仏房御書」
出来れば、御書全集で本文を読んで下さい。
阿仏房御書は短いので、全文を読まれる事をお薦めします。
御書全集は一生物なので、これを機会に購入されると良いでしょう。
また、大白蓮華の拝読御書の下段の「用語解説」は覚えて下さい。
まず、阿仏房が、どのような方か覚えましょう。
佐渡流罪中の大聖人を命懸けでお守りし、生活を支えたのが阿仏房と、その妻の千日尼です。
もともと念仏の強信者と思われる阿仏房は大聖人に「多宝如来涌現の宝塔何事を表し給うやと云云」多宝如来と涌き出た宝塔は何を意味するのでしょうか?と質問された。
大聖人は「宝塔とは、妙法を持ったあなた自身の姿にほかなりません。それは身分や立場に関係なく南無妙法蓮華経と唱える人自身が宝塔であり多宝如来です」と質問者の阿仏房自身が『宝塔』だと仰せです。
また、拝読御書の前段には「所詮・三周の声聞・法華経に来て己心の宝塔を見ると云う事なり」とも仰せです。
これは法華経において宝塔が出現した意義は、法華経の説法を聞いた仏弟子たちが、自身の内に仏性があることを確信し、それを宝塔として「見た」ことを表しているのです。
「宝塔」は物理的な物ではありません、決して人間から離れてどこかに存在するのでなく、妙法を持ち、自他共の幸福のために戦う私たちの生命こそ尊極なる宝塔なのです。
「貴賤上下をえらばず…」と仏界を涌現させるのに、必要なのは「南無妙法蓮華経」の題目です。
「妙法蓮華経より外に宝塔なきなり…」と宝塔は南無妙法蓮華経に他ならないと仰せです。
「宝塔をかきあらはしまいらせ候ぞ」と、大聖人は妙法蓮華経という根本法を、御本尊として書き表し阿仏房に送られています。
御本尊の前で、題目を唱え自身の中の宝塔を耀かせていく、それが宝塔の意義になります。
また、自身だけでなく、他人の中に宝塔を見出し、地域に世界に広宣流布の「宝の塔」を林立させて行くことです。
18:00:00
教学勉強の仕方は前回を参照して下さい。
座談会拝読御書「阿仏房御書」
背景と大意解説
本抄は、日蓮大聖人が、佐渡の門下の阿仏房に送られたお手紙です。
佐渡流罪中の文永9年(1272年)の御執筆とする説がありましたが、現在の研究では、身延に入山して1、2年のころと推測されています。
阿仏房は、その名から、もともと念仏の強信者ではなかったか,と推察されます。
大聖人が流罪を赦免されるまでの2年余り、妻の千日尼とともに、命懸けで大聖人をお守りし、その生活を支え続けました。
大聖人の身延入山後も、高齢にもかかわらず、幾度も身延を訪れています。
本抄で、大聖人は、法華経の見宝塔品第11で出現する宝塔の真の意義を明かされています。
宝塔品の冒頭では、七宝に飾られた巨大な宝塔が、突如として大地から出現し、空中に浮かびます。
さらに、その中から多宝如来が現れ、法華経を説いていた釈尊を招き入れて、虚空会の儀式が始まります。
この宝塔は何を表現しているのでしょうか──阿仏房から寄せられた質問に対し、大聖人は、末法において法華経を持つ者のほかに宝塔はないと仰せになり、南無妙法蓮華経と唱える者は、身分や立場にかかわらず誰であろうと宝塔であると教えられます。
さらに、宝塔とは南無妙法蓮華経にほかならないと御教示されます。
そのうえで、阿仏房自身が宝塔であり、三身即一身の本覚の如来、すなわち本来、智慧と慈悲を生命に具えた仏であると述べられます。
さらに、この教えを深く信じて題目を唱え抜くところこそ宝塔の住処であると教えられ、阿仏房夫妻に、宝塔を書き表した御本尊を授ける旨を明かされます。
最後に、阿仏房を「北国の導師」と呼ばれ、使命の地で広布に励む信心を賞讃されています。本文通解
末法に入って法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり、若し然れば貴賎上下をえらばず南無妙法蓮華経と・となうるものは我が身宝塔にして我が身又多宝如来なり、妙法蓮華経より外に宝塔なきなり、法華経の題目宝塔なり宝塔又南無妙法蓮華経なり
末法に入って、法華経を持つ男女の姿よりほかには宝塔はないのである。
もし、そうであるならば、身分の貴さや賎しさ、立場の上と下といった差別なく、南無妙法蓮華経と唱える人は、その人の身が宝塔であり、また、その人の身が多宝如来なのである。
妙法蓮華経よりほかに宝塔はない。法華経の題目が宝塔であり、宝塔はまた南無妙法蓮華経である。
出来れば、御書全集で本文を読んで下さい。
阿仏房御書は短いので、全文を読まれる事をお薦めします。
御書全集は一生物なので、これを機会に購入されると良いでしょう。
また、大白蓮華の拝読御書の下段の「用語解説」は覚えて下さい。
まず、阿仏房が、どのような方か覚えましょう。
佐渡流罪中の大聖人を命懸けでお守りし、生活を支えたのが阿仏房と、その妻の千日尼です。
もともと念仏の強信者と思われる阿仏房は大聖人に「多宝如来涌現の宝塔何事を表し給うやと云云」多宝如来と涌き出た宝塔は何を意味するのでしょうか?と質問された。
大聖人は「宝塔とは、妙法を持ったあなた自身の姿にほかなりません。それは身分や立場に関係なく南無妙法蓮華経と唱える人自身が宝塔であり多宝如来です」と質問者の阿仏房自身が『宝塔』だと仰せです。
また、拝読御書の前段には「所詮・三周の声聞・法華経に来て己心の宝塔を見ると云う事なり」とも仰せです。
これは法華経において宝塔が出現した意義は、法華経の説法を聞いた仏弟子たちが、自身の内に仏性があることを確信し、それを宝塔として「見た」ことを表しているのです。
「宝塔」は物理的な物ではありません、決して人間から離れてどこかに存在するのでなく、妙法を持ち、自他共の幸福のために戦う私たちの生命こそ尊極なる宝塔なのです。
「貴賤上下をえらばず…」と仏界を涌現させるのに、必要なのは「南無妙法蓮華経」の題目です。
「妙法蓮華経より外に宝塔なきなり…」と宝塔は南無妙法蓮華経に他ならないと仰せです。
「宝塔をかきあらはしまいらせ候ぞ」と、大聖人は妙法蓮華経という根本法を、御本尊として書き表し阿仏房に送られています。
御本尊の前で、題目を唱え自身の中の宝塔を耀かせていく、それが宝塔の意義になります。
また、自身だけでなく、他人の中に宝塔を見出し、地域に世界に広宣流布の「宝の塔」を林立させて行くことです。
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